こんにちは。
40年前より、渋谷、神泉で美容、小顔施術を行っております
手技道の多治見です。
今年は昨年の夏に続いて、大変暑い日々が続きますね。
同時に強い日差しに、
紫外線対策、お肌のケアが心配ではないでしょうか。
以前にもお肌ケアについて書きましたが、
今回は「日焼けしてしまったお肌」についてのお話です。
もちろん事前にお肌に日焼け予防するのが一番ですが、
これだけ日差しが強いと、
紫外線を完全に防ぐのは無理!
仕事でどうしても日にあたっちゃう!
という方も居ると思います。
一般的には美肌クリーム等で、
対処する方法をご案内していると思いますので、
手技道なりのご案内をさせて頂ければと思います。
○夏の強い日焼け=やけどと一緒?
実は、私も夏季休暇中に、
うっかりいつも以上に
日焼けをして真っ黒になってしまいました…。
顔や腕もそうですが、
特にいつもは日に当たらない
「ふともも」が、海で真っ赤に。
まるでやけど(火傷)したように、赤くなって、
熱をもって痛いのなんのその…(涙)。
赤みがおちついた数日後には、
真っ黒になった皮膚の下に水ぶくれが出来始めました。
ここまでくると日焼けどころか、火傷状態。
痛い話で、すみません。
実は皆さんが普段している日焼けも、
ある部分では、この火傷と一緒なんです。
一般的な「日焼け」は、
「熱傷深度」と呼ばれる火傷の分類方法の第1段階、深度:Ⅰ度に該当します。
深度 | 障害組織 | 所見 | 症状 |
I度 | 表皮・角質層まで | 紅斑・発赤 | 熱感・疼痛 |
そんな日焼けしたからって、
痛みや熱感はないけど?と思う方もいるかも知れませんが、
お顔や腕は、
普段、外気にさらされやすいので、
刺激に対して慣れてしまっていることで、
痛みに対して耐性があります。ようは感じにくいということです。
同時にこういった普段日に当たりやすいところには、
メラニン色素が多くあります。
メラニンという言葉はよく聞くことが有ると思いますが、
髪の毛が黒いのや、黒人の方が黒いのはこのメラニンが多いためです。
この物質は、紫外線を吸収する作用があり、
皮膚の表皮に有る角質層をつくる角化細胞(ケラチノサイト)を紫外線から守る役割を持っています。
しかし、私がした足の日焼けのように、
日差しになれてないところや皮膚の薄いところは、
メラニンがそこまで多くないので、
紫外線の刺激やダメージを吸収しきれず、
皮膚細胞をこわしたり、更に血管や神経の有る深部の基底層まで
到達してしまう恐れがあります。
ですので、メラニンがあると肌が黒くなって嫌だと思う方がいるかも知れませんが、
もし、メラニンが紫外線を吸収してくれないと、
火傷が皮膚の深部(真皮や皮下組織、骨、内臓)まで到達すると、
大変な病気になったり、最悪、癌化したりする可能性もあります。
こうなると免疫が更に低下し、
肌の色が綺麗かどうか以上に、皮膚の病気になったり爛れたと、
綺麗さを求めたことが、むしろ美容を損なう結果になるかも知れませんので、
特に注意が必要です。
今回の今回の私の足の火傷は、
更に熱傷深度の進行した深度Ⅱの状態です。
深度 | 障害組織 | 所見 | 症状 |
浅達性II度 | 表皮・有棘層、基底層まで | 水疱・腫れ・糜爛 | 強度疼痛、灼熱感、知覚鈍麻 |
角質層だけでなく、
その先の真皮にまで到達するので、大変痛い。
これが後にシミが残るほどの火傷となると「深達性II度」となってしまいます。
もし、皆さんのお顔がこのレベルまで日焼け(火傷)したと思うとゾッとしますね。
○日焼けしたら冷やす!
ですので、日焼けをしたなと気づいた時に大切なことは、
火傷をした時の対処法と一緒。
まずはなにより患部を「冷やすこと」です。
腕や足もそうですが、
皆さんが気になるお顔の場合も、
よく冷えたお水でタオルを濡らして、しっかりとお肌を冷やして下さい。
もし、水道水を顔にかけられる状態なら、
シャワーでお顔や日焼けした患部を熱感がなくなるまで冷やし続けて下さい。
(※お顔を長時間冷やすと頭部に行く血液が冷えて頭痛がする場合もあるので、やりすぎに注意)
最近は便利なフェイスマスク(フェイスパック)もあるので、
これを冷やして貼るのも効果的ですね。
ただ、できるだけ早く冷やしたほうがいいので、
準備が間に合わない場合は、
上記のように冷たいタオルですぐに冷やして下さい。
気になる方は、夏季は冷蔵庫に、
フェイスマスクを常備しておくのも良いかも知れませんね。
○お肌が白い方は肺が弱い=免疫が低い
昔のコトワザに、
「佳人薄命」「美人薄命」という言葉があります。
佳人も美人と一緒で見目麗しい方という意味です。
この美人はお顔の造形がきれいということではなく、
透き通るように白いお肌をもっていた方の事を指しています。
むかしは農民のように外に居ない=肌がやけない人が高貴=美人と言われたとか、
白い色がキレイで尊いとも言われたことも一因でしょうが、
実際に白いお肌はきれいに見えますよね。
こういった透き通るようなお肌は、
幼少期に結核や肺炎、喘息など、
肺の病気を持っていたり、呼吸器系に障害があったりすると、
皮膚免疫が低下することで、白くなります。
見た目は良いかも知れませんけど、
虚弱という多大な犠牲を払ったものですので、
私達治療家からすると決してお薦めはできません。
先程メラニンが少ないと内臓まで紫外線にやられると言ったように、
皮膚抵抗、皮膚免疫が弱い場合は、
日差しに限らず外部刺激に弱くなっています。
免疫が弱いということは防ぐことだけでなく、
治る力も悪いので、
病気になった場合に中々治ることが出来ず、
短命で亡くなってしまうことがあることから、
「佳人薄命」という言葉が生まれたわけですね。
更に、この場合、
一度日焼けすると元のキレイなお肌に戻る力も弱いので、
前述したように逆にお肌のトラブルが治りにくいというデメリットのほうが大きくなってしまいます。
日焼けしたお肌も免疫が低いと、
この夏はあまりに暑いので、
エアコンを使用しないと逆に熱中症になる恐れがありますし、
水分補給も大切ですが、
代わりに内臓を冷やすもの、アイスや氷の多食、お酒の飲みすぎなどは、
免疫を下げてしまい、肌の治りを悪くするので、ご注意下さい。
余談ですが、
メラニン色素が増えすぎると皮膚癌になるとも言われていますが、
もともとメラニンが少ないほど免疫が少なかったり、
メラニンを急激に増やそうとするような過剰な日焼け(日焼けサロンや一昔前のビーチでの日焼けなど)をする過程で、
予めあったメラニンの紫外線吸収力以上のダメージが、
メラニンが出来るより先に皮膚や内臓器系を癌化させていったかとも予想されます。
○肌の回復にはバンブジェル
以前の記事でのご紹介させていただいた
「華美粧ジェル」通称バンブリアンジェルは、ここでもお肌の回復には有効ですので、
日焼けした際には是非ご活用下さい。
私自身日焼け後に塗った所、
予想以上に状態が変化いたしました。
ここ数年暑さも日差しも強くなる傾向が続いていますので、
どうしても、保護するだけではケアが難しくなっていると思います。
健康と美容は直結しますので、
免疫を上げて、是非キレイなお肌を保てるようになってくだされば幸いです。
今回は以上となります。
渋谷、神泉で40年の治療院 小顔矯正 手技道の多治見でした。
担当:多治見誠